「アンジュール~ある犬の物語」ガブリエル・バンサン 作本当の意味での絵本かもしれません。文章がないのです。絵だけの本です。 飼われていた犬がどうゆう事情かで、車から落ちてしまいます。これが事故で落ちたのか、捨てられたのかは文章がないので、自分で想像するしかありません。犬は必死で車を追いますが、車は自分の空しくも視界から消えます。彼の野良犬生活が始まり、荒んで行きます。そして紆余曲折を経て、彼がたどり着く道は… この犬の行く末は、作者も書いてくれてません。ラストを見て、私達が想像するしかないのです。なまじ文章がないので、自分自身の想像に何もかもが委ねられており、この犬を不幸にするも幸せにするも読む人の胸先三寸なんです。ある程度、年齢のいった子供さんならお母さんと語りながら「どう思う?」と話し合うのもいいかもしれません。 結局、私の読んでる絵本って、殆ど動物物ばかりですね。 ジャンル別一覧
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